どうも、ひろしも5です。現職では、クリニック(診療所)で事務長の職で仕事させてもらっています。今日は、タイトル通り新規個別指導を経験したのでそのお話を書きたいと思います。クリニック事務長って何すんの?などはまた書きたいなと思います。個別指導振の振り返りと誰かの役に立つかもしれないので書き留めておこうと思います。
個別指導とは?
保険診療を行うには、行政から保険医療機関の指定を受け、保険医の登録を行うこととされています。医師法、医療法、健康保険法、国民健康保険法などがあり、医療機関や保険医はこの行政指導を受ける事が義務づけられています。
指導の種類
①集団指導
・講習会形式で行われるもので、出席し講習を受けることで完結となる。
②集団的個別指導
・集団的個別指導は、講習会形式の「集団部分」と個々の医療機関毎の面接形式の「個別部分」からなるとされています。選定対象は、15の類型区分別に1件当たりのレセプトで基準平均点(診療所は平均点数×1.2倍、病院は×1.1倍)を超える医療機関を対象に、上位8%が選定される。前年度及び前々年度に個別指導・新規指導・集団的個別指導を受けた医療機関と、当年度に個別指導・新規指導を予定している医療機関は選定から除外される。
③個別指導(新規指定・既指定)
・個別指導は、新規指定(開業後、1年か~1年半後に実施される事が多い)を対象にするもの
・既指定(既指定はさらに以下の4つにわけられる)を対象とするものに分けられる。
【情報提供】 被保険者(患者)・審査支払機関等から診療内容・診療報酬の請求に関する情報提供があり、厚生局が必要と認めた医療機関
【再指導】前回の個別指導・新規指導の結果が再指導になった医療機関
【高点数】前々年度に集団的個別指導を受け、前年度も高点数である医療機関(上位から)
【その他】監査の結果、戒告・注意となった医療機関や、正当な理由なく集団的個別指導を拒否した医療機関
新規個別指導の流れ
対象患者の通知については、ネットでもかいてる事が様々なので当院であった流れで説明します。指導の1ヵ付き前ほどにクリニック宛に実地指導の通知がおくられてきます。指導日の一週間前に対象者が指定され、メールで届きます。当院は10名でした。そこからカルテの準備スタートです。
当日は、厚生局の会議室で実施されました。厚生局職員、指導医、立ち合い医師として都道府県の職員が医師会より派遣される。およそ1時間となっています。
そのあと、1~2ヵ月以内に個別指導の結果が通知される。
準備しておくこと
各都道府県に保険協会という所があります。主に医療保険のアドバイスやら聞ける場所でよく利用させてもらっています。そこに事前チェックの依頼を要請。スタッフを派遣してくれ、事前にカルテなどのチェックをしてくれます。アドバイスや改善点も教えてくれるので呼んでおくことをお勧めします。そこでは下記を言われました。
カルテの追記。管理料や部位記載、レセプト病名を極力やめる(やむを得ない場合は、それにあう内容のカルテ記載をすること)
算定した書類関係の準備。訪問看護指示書や、診療情報提供書などクリニック側の控えをきちんととっているか。特指示がでた時はなぜでたのかカルテへの記載必要。
個別指導で実際に指導を受けたこと
事前提出物の確認から入り、カルテのチェックという流れで進みます。時間は一時間です。主には保険協会で言われたことを追記して望んだんですが、もっと細かい記載が必要だったようで詳しく書くように言われました。診療録の準備。中身が抜けてない事。1~3まで様式があるので準備しておくこと。電子カルテになっている所が多いかと思いますが、これがなかなかできてなくて注意受けました。
結論:最低限の取り決め事項はルールをつくり徹底しておくこと
今回指導をうけて、保険診療として算定のルールがあるのでそれを守り運営することが大切である。今回の指導を通して、知らなかった点もあり、それが重要なことであればあるほど、返還の額も大きい。クリニック内で共有し、明日からの運営につなげたい。まだ、結果が届いてないのでしばらくドキドキしながら過ごすことになりそうだ。何か聞きたい事あれば、ぜひお気軽にお声掛けください。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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