経歴から
介護の専門学校卒業後、介護士15年以上、相談員6年、ホーム長8年と介護全般の仕事に従事してきました。その中で現場のことから、コンプライアンスや運営方法まで様々な経験をしてきたことをここに書き留めていこうと思います。特に中間管理職で頑張っているリーダー達を応援したい!利用者様の為、スタッフの為、健全な運営の為、日々お疲れ様です!さて、今回はシフトについて書いていこうと思います。
シフト作成にあたって
今回はシフト作成の方法について書いていきたいと思います。特にシフト作成をされている皆様は大変な労力をかけてシフトを作成しているかと思います。学校で習うわけもなく、先輩からのやり方を伝授され、作り方の法則みたいなものを我流であみだし作成されているかと思います。どれが正解とかはないですし、必要な人数、休みの数など一ヵ月のシフトがまわるようにできていれば特に問題ないです。それがパズルゲームのようで大変難しく悩んでおられる方も多いのではないでしょうか?こちらで私の作成方法を掲載しておくのでよければ参考にしてください。
シフト作成の考え方
①1日の必要人員を把握する。
ある施設で早日遅夜明という勤務があるとしましょう。早日遅夜明にそれぞれ一人ずつ必要だとします。そうすると1日に必要な人数は何名でしょうか?※夜勤は17時~10時とします。
答え:5名(早×1+日×1+遅×1+夜×1+明×1)
図にすると上記のようになります。夜勤と明けに関しては、1人ずつでカウントしてください。
②1ヵ月の適正人数をだす。
1ヵ月を30日だとします。そうすると1ヵ月に必要な人員は何名でしょうか?
答え:150人(30日×1日の必要人員5名)
③正社員1名あたりの働ける日数をだす。
これに関しては、正社員が一ヵ月の公休数から月の日数を引いた数が、正社員一人当たりの働ける日数となります。一ヵ月の公休数は10日とします。
答え:20日(一ヵ月30日-公休10日)
④一ヵ月の必要人員をだす
①~③の計算がすめば、一ヵ月あたりの必要人員をだします。何名になるでしょうか?
答え:7.5人(一ヵ月必要人員150名÷正社員の働ける日数20日)
➄適正人数を考える。
④の答えから、この施設には7.5人最低必要となりました。ただ、この人数だけでは急な欠員や会議の出席が難しい人数となり、公休以外休むことが許されず現場をまわすのに精いっぱいで現場が疲弊していく人数です。可能であれば、最低人数から+1~2名が妥当だと思います。この施設で言えば、8名~9名はそろえたい所です。そうすると現場にも余裕が生まれ、利用者様に還元できるイベントができたり、研修や会議を通したスタッフ間のコミュニケーションがとれ質の向上にもつながります。
まとめ
自分の管轄の施設には何名必要なんだろう?と気になった方は、上の考え方で一度人員を計算してみてください。人が足りないと言ってる中で本当に足りないのか?足りないのであれば何人足りないのか?数値で出すことが大切です。足りなければ補充が必要ですし、人数は足りてるけど、時間毎の人員の問題だけかもしれません(3名もいらない時間に4名いるなど)人員計算は結構奥が深いと思っています。きちんとリーダーが理解していないとチームの不満を招いたり、事故の原因にもなりかねません。次回は時間ごとの人員の考え方を書きたいと思います。
ありがとうございました。
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