介護現場の運営に役立つ情報発信~シフト作成編②~

介護医療

経歴から

介護の専門学校卒業後、介護士15年以上、相談員6年、ホーム長8年と介護全般の仕事に従事してきました。その中で現場のことから、コンプライアンスや運営方法まで様々な経験をしてきたことをここに書き留めていこうと思います。特に中間管理職で頑張っているリーダー達を応援したい!利用者様の為、スタッフの為、健全な運営の為、日々お疲れ様です!さて、今回はシフト作成編②時間毎の人員の考え方について書いていこうと思います。シフト作成編①は前回記事をご確認ください。

時間毎の人員の考え方について

前回の投稿では、適正人員の計算方法について投稿させて頂きました。今回は時間ごとの人員の考え方について見ていきましょう。まずは下記の図をごらんください。この施設は、早出・日勤・遅出・夜勤の勤務形態となっています。必要人員は下記とします。

早出×2・日勤×1・遅出×2・夜勤×2

では、時間ごとの必要人員についてみていきましょう。皆さんは、介護施設の中で一番忙しい時間はどこだと思いますか?

ずばり、朝食、昼食、夕食の前後です。

排泄ケア→離床→食堂への誘導→食事準備→配膳→食事介助や見守り→服薬→誘導→口腔ケア→排泄ケア・臥床

食事の前後は全てのケアが集中します。

特に朝食前と夕食後は寝間着や私服への着替えの業務も発生します。

この時間が一番人数を割くべき時間です。

ただし、人件費の絡みもあるので無制限に人数を配置できるわけではありません。収入のバランスも見ながら、人件費が割り出されています。その人件費内でどうするかを考えないといけません。今回はそこの部分は適正と考え見ていきましょう。

今回の条件を表にしてみました。

確保人数というのが時間毎の適正人数です。一番忙しい時間を4人でまわすのが最大人数となります。残りの時間は、基本的にはコール対応やカルテの記入や雑務になるのに4人必要なわけではありません。というより、4名以下でまわせるように工夫する必要があります。休憩時間をとれない運営はよくありません。時間ごとの人員でどう運営するのか、何をしてもらうのかをしっかりと決めておかないといけません。でないと、いつまでも人が足りないという声ばかりがあがってきます。しっかりと時間ごとの人数は何名なのか割り出し、その時間に何をしておくのがいいのかスタッフ間でも共通認識を持ってもらいましょう。お風呂やシーツ交換の人員はここでは考えません。あくまでケアをまわすのに何人必要かから考えていく必要があります。

余剰人員という項目があります。これは時間毎の適正人員に対して文字通り余剰となっている人数です。ただし、忙しい介護現場です。イレギュラーでのできごとは日常茶飯事。これくらいの余裕があっても良いと筆者は考えます。余剰があれば、それ以外にも会議や研修に快く送り出せたりするのでスタッフのストレスも和らぐのではないでしょうか。ただ、時間をもてあます場合もあるので空き時間の時にやってほしいことなど決めておくのも必要かも知れません。

ポイントは時間ごとに業務を割り出すこと。そして、いてる人数で安全にまわせるようにバランスを考えること。この2つを意識しましょう。

入浴介助やシーツ交換の人員は?

上記の人数が割り出せれば、次に入浴人数やシーツ交換の為に 早、遅、日、夜勤 以外に何名必要かを考えてる必要があります。

①入浴介助は週2回の入浴とすると1週間に何名入浴するのか、7日かけて終わらすのか、4日で終わらすのかなど検討します。

②シーツ交換も同様に1名のシーツ交換は月に何回するのかを決めて割り出します。

まとめ

2回にわたりシフト作成について投稿してみました。本当に毎月のシフト作成は頭を悩ますものだと思います。場所によっては自動作成のシステムを使用している所もあるようなので、上司にかけあってみるのも良いかも知れません。シフト作成に関して何か聞きたいことがあれば、お気軽にメッセージください。また今後も介護や医療の発信を続けていきたいと思います。

本日はありがとうございました。

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